friccoと回転子の撹拌パワー比較
回転子を宙に浮かせた状態でマグネチックスターラーにて動かし、液体の撹拌ができる「振り子式撹拌子」friccoは、登場から3年以上経ち過去にもメルマガで度々ご紹介してきました。通常の回転子では難しかった固液の撹拌や、やや粘性の高い液体の撹拌が可能となり、今でも多くのお客様からお声がけをいただいております。
friccoを使用することで、通常の回転子による撹拌では見られなかった反応を見ることができるようになります。今回はその中でもfriccoの特徴の一つ「内容物をすり潰さない」ことの検証として、実験を行い動画を作成しました。
豆腐をつかって撹拌実験
早速ですが、今回行った実験の動画を掲載します。
実験詳細
適度に柔らかく水より密度のある豆腐を使って以下のような実験を行いました。
用意したもの
・水40mlを入れた50mlバイアル瓶 × 2本
・50mlバイアル瓶用fricco
・回転子(W=10mm、fricco磁石部分と同程度のサイズのものを使用)
・マグネチックスターラー(回転数=RPMが見えるものを使用)
・絹豆腐 約0.5g(耳かき1杯程度)× 2個
実験手順
1. 水を入れた2本のバイアル瓶の中にそれぞれ豆腐を入れる。
2. バイアル瓶の片方に回転子・もう片方にfriccoをセットする。
3. マグネチックスターラーに回転子入りバイアル瓶をセットし、撹拌する。
低速回転から徐々に回転数を上げて、豆腐の動きを観察する。
4. バイアル瓶をfricco入りのものに取り替え、同様に撹拌して豆腐の動きを観察する。
実験の結果、回転子を入れたバイアル瓶は425RPMでは回転子に豆腐がぶつかった際に多少動きがある程度、600RPMを超えたところでようやく水流に乗って動きが出始めるようになりました。1500RPMを超えても豆腐の大きな塊が瓶の水の半分より上まで浮かぶことはなく、回転子に巻き込まれるような動きを見せました。
一方、friccoを入れたバイアル瓶は160RPM付近で瓶の水全体に豆腐の大きな塊が徐々に舞い上がりはじめ、210RPM近くまで行くと長時間瓶全体に水流に乗って豆腐の大きな塊が水全体に舞い上がるようになりました。
今回の実験で使用したマグネチックスターラーと異なるスターラーを使用した場合は、異なる実験結果となる可能性があります。特に、磁力の弱いマグネチックスターラーだとfricco・回転子ともに水の動きが小さくなることが予測されます。
余談ですが、今回の実験では回転速度を上げた際に豆腐の破片が生じていました。friccoで高速撹拌した際は回転子に比べて激しい水流が生まれます。回転速度を上げたことにより、内容物が潰れてしまわぬようご注意ください。(今回のように豆腐を撹拌するケースは無いとは思われますが‥‥)
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