マイティマグシールのボディ変更について

今回のメルマガでは弊社撹拌シール製品「マイティマグシール」のボディ部品を例に、材質変更の対応事例について説明致します。

なお、今回ご紹介する製品はいずれも標準仕様外の製品となります。


PEEK樹脂ボディのマイティマグシール

上記写真右側が、接液部を非フッ素系樹脂のPEEK※に変更したマイティマグシールです。

※ PEEKとは

PEEK(正式名称:ポリエーテル・エーテル・ケトン)は熱可塑性樹脂の一種です。所謂スーパーエンプラの一種で、その優れた特性により様々な分野で使用されています。

特徴としては、フッ素を使用していないことに加え、耐熱性・耐薬品性・耐摩耗性・食品安全性といった様々な特性が優れています。特に機械的強度の高さから、金属の代用品として使われることもあります。

PEEKは硬度が高く切削加工は苦手ですが、成形加工には向いています。

PTFEとPEEKを比較すると、化学的安定性が高い・摩擦係数が低く滑りやすいのがPTFE、硬い・耐摩耗性に優れて削れにくいのがPEEKとなっています。その他大きな違いとしては、PTFEはフッ素系樹脂、PEEKは非フッ素系樹脂であることが挙げられます。

耐薬品性については、PTFE・PEEKのどちらも樹脂の中では高水準です。(PTFEはほぼすべての薬品に溶解せず、PEEKは一部の酸系を除くほとんどの薬品には溶解しません。)

 

ちなみに、どちらも共通摺にはOリングで固定するため、体感としての使用感は殆ど変わりません。

PTFEでは使用が適さないケースがございましたら、PEEKの使用をおすすめ致します。


ステンレスボディのマイティマグシール

マイティマグシールはボディをステンレス製にすることもできます。

樹脂製ボディのマイティマグシールはガラス容器で使用されますが、こちらはステンレス容器にねじ取付することを想定しています。用途としては、加圧実験などではこちらが使われます。

上記写真のマイティマグシールは材質をステンレスに変えたことに加えて、容量20L以上の容器での撹拌を想定し回転トルク2.0Nの磁石を使用しています。さらにオプションとして、中央部に水冷ジャケットを設けています。

マイティマグシールに使用している磁石は高温になると磁力が低下(=減磁)してしまい、回転トルクが低下してしまいます。加温しながらの撹拌実験の場合、ボディを熱伝導性の良いステンレスは減磁を引き起こしやすくなります。

そこで、水冷ジャケットを設けることで磁石部に伝わる熱を冷やし、減磁を防ぐことができます。


前述の通り、今回ご紹介したマイティマグシールはいずれも標準仕様外の製品となります。サンプルのお貸出は可能ですので、ご興味がございましたら下記問い合わせフォームよりご連絡ください。

その他の材質についても、お問い合わせいただければ製作可否をご確認致します。

 

マイティマグシール以外の製品についても、仕様変更についてのご相談があれば下記問い合わせフォームよりお願い致します。

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第56回 中部化学関係学協会支部連合秋季大会

会期:2025年11月8日(土),9日(日)

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会期:2025年11月18日(火)~20日(木)

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( 2025/10/27 公開しました! )

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