UZUやマイティマグシールをはじめ、弊社はラボスケールの撹拌にかかわるオリジナル製品を製作しており、今も撹拌にまつわる新製品の開発や既に販売している製品のリニューアルを行っております。お客様から「こんなものが作れないか?」「この製品の仕様を変えられないか?」という声をいただくことも多々ございます。
今回のメルマガでは、現在開発中の製品・リニューアル中製品をご紹介します。
試作品① 非対称パドル翼
液体を撹拌する際、通常の撹拌翼で撹拌すると水流が一定方向に流れ続けます。そのため
、撹拌のパワーが弱いと一見混ざっているようでうまく混ざっていない領域が発生することもあります。
撹拌時にバッフル(邪魔板)を入れることで水流を乱れさせるのが一般的ですが、こちらの非対称傾斜パドル翼を使うことでも水流の動きを変化させることが出来ます
上記の図のように、通常のパドル翼と異なり回転するたびに翼の角度が変化するので水流に変化を与えることが出来ます。
非対称傾斜パドル翼でどこまで撹拌効率が変わるかはまだまだ確認段階ですので、追ってメルマガ等でご紹介できればと考えております。
試作品② NMRチューブスタンド
核磁気共鳴(NMR)装置で頻繁に使うNMRチューブ用スタンドの開発を行いました。
「手軽に持ち運びができるNMRチューブスタンドが欲しい」という要望のもと、実験環境でチューブを何度も持ち運ぶことを想定し片手でも容易に持ち運べるコンパクトなサイズのスタンドを作りました。
緩衝材としても扱われる軽くて丈夫なプラスチックを使ったプラ製のほか、折り畳めて廃棄も容易な紙製でも現在仕様検討中です。現場で実際にご使用になるお客様の意見を取り入れながら、実製品化を目指しています。
試作品③ PTFE製アンカー翼
意外と珍しい、PTFE製のアンカー翼です。
一般的に撹拌で使用されるアンカー翼はSUS製のものが多く、高粘度の酸性溶媒には腐食が懸念され不向きです。耐腐食性の強いハステロイなどもありますがこちらはSUSと比べても割高なので、耐腐食性とコストの両立を考えた際にPTFE製アンカー翼も選択肢として上がります。
強度はステンレス等の金属には劣りますが、厚手のため決して脆くはありません。この撹拌翼を使ってどこまでの粘度の液体を撹拌できるかはまだまだ検証中ですので、こちらも追ってメルマガ等でご紹介できればと思います。
リニューアル中① 磁気カップリング用トルク測定ユニット
撹拌対象にどの程度のトルクがかかっているのかを波形で可視化できるトルク測定ユニット。トルク測定ユニットの仕組みについては以前のメルマガでもご紹介しましたが、この中でも磁気カップリングシールで使用可能なモデルの外装リニューアルを行っています。
これまでのステンレス製の箱形状から、アルミ製の形状となりました。さらに中央がくびれた形になったことによって、ユニット全体をクランプで固定しやすくなりました。
リニューアル中② Φ10 friccoチューブ
Φ10のフッ素チューブを使用した大きいサイズのfriccoチューブを現在リニューアル中です。以前より展示会などで参考展示として展示していましたが、量産化を目指してリニューアルを行いました。
通常のfriccoと同様に、friccoをセットした容器をマグネチックスターラーに置くだけで簡単に撹拌可能。モーター不要で手軽に使用することが出来ます。1リットル・水程度の粘度であれば問題なく混ぜる事が可能です。
上記でご紹介した製品は1月29日(水)~ 31日(金)に開催されるJASIS関西で実物の展示を予定しております。さらに、会場では上記の掲載写真以外の新規開発中製品も展示予定です。
ご来場の際は、是非中村科学器械工業の展示ブースまで足を運んでいただけますと幸いです。
フォームが表示されるまでしばらくお待ち下さい。
恐れ入りますが、しばらくお待ちいただいてもフォームが表示されない場合は、こちらまでお問い合わせください。