早速ですが、真空ポンプを使っての真空試験の動画をお届けします。
以下に動画内容の解説と補足を行います。
以下の手順で密閉性の確認を行いました。
①UZUを取り付けた丸形フラスコの内部気圧を、真空ポンプ※を使って下げる。
②真空ポンプ起動から数時間置き、内部気圧がどこまで下がったかを観測する。
※アルバック機工株式会社製『VPC-051』を使用しました。
計測した結果は以下のようになりました。
シーリングミキサーUZU(UZU-SM2)
約5時間真空ポンプ使用時:9.3×10⁻³Pa、
約7.5時間真空ポンプ使用時:6.9×10⁻³Pa、
マイティマグシール(MG-6-02R-1)
約3時間真空ポンプ使用時:7.2×10⁻³Pa、
約4.5時間真空ポンプ使用時:5.6×10⁻³Pa、
なお、UZU・マイティマグシールの摺り取付部分のOリングが摩耗・劣化していた場合は充分に真空にできない可能性がございます。お客様の使用環境下でうまく真空に出来ない場合はご相談ください。
上記の実験のように、UZUと比べてマイティマグシールのほうが真空にできるスピードが大幅に早い結果となりました。
なぜそうなったのかはいくつか要因が考えられますが、あくまで仮説としてUZUのほうが内部の空気量の体積(空間体積)が大きかったのが要因の一つだと思われます。
UZUとマイティマグシールを比べると、細かいパーツ数やパーツのサイズが大きい製品が多いです。真空ポンプでフラスコの中の空気を吸い出すとき、この細かいパーツの中に入った空気も吸い出されます。特に、入り組んだ内部の空気ほど吸い出されるのに時間がかかってしまうため、このような差がついたのだと考えられます。
できるだけ早い時間で真空にしたい場合はUZUよりマイティマグシールのほうが優位となりますので、もしそのような実験が必要となる際はご検討いただければ幸いです。
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